2018.08.30(木)
ドローンの操縦に資格は必要?あまり知らない資格を徹底解説します!

近年よくニュースやバラエティー番組などで見かけるドローンですが資格がない人間が操作してもよいのでしょうか?
また、最近ドローンの法整備が整い始め、さまざまなルールがあるのですが、それだけドローンには需要があるということなのです。
ドローンを操縦することができれば、ドローンの仕事で収入を得ることも難しいことではないようです。
ただドローンビジネスを考えた際、ドローンを操縦する資格というのは必須のモノなのでしょうか?今回はそんなドローンの操作資格の実情について紹介します。
ドローン操縦には資格はいらない
ドローンを操作したいと思ったとき気になるのは「資格や免許は必要なのか」という点です。
実は、ドローン操作は資格や免許はどのようなサイズ枠のドローンでも必要ではないのです。
基本的には200g未満のトイドローンと200g以上のドローンでは航空法に関わるかどうかという違いがあります。
不安があるのであればまずはトイドローンを買って使ったほうが安心なのではないでしょうか。
しかし、トイドローンにもルールやモラルが存在します。ルールをしっかり理解し、法を守りながらという条件は必須になります。
このルールを破ってしまうと、たとえ知らなかったとしても法の裁きの対象となってしまいます。ルールを一度確認し、しっかりと守るように心がけましょう。
しかし、ドローンビジネスをするとなるのであれば話は別です。資格を持っているといないでは大きく仕事が入ってくる量に差が生まれるのです。
ドローンを仕事で使用したいのであれば、資格を持っておくと有利であるということになります。

資格には種類がある
ドローンには国で決められた資格や免許はありません。
しかし、民間で取ることができるドローン操縦の資格が存在します。
資格は民間で行っているものになるので、1種類だけではなく実は5種類もあるのです。
・無人航空従事者試験
「ドローン検定」とも呼ばれ、テレビなどでも聞くことが多いメジャーな試験です。
基本的なドローンに関する知識などを学ぶことができ、かつ操縦技能の力を証明することができます。1級から4級に分かれており、ステップアップしながら資格取得可能なことが魅力といえるでしょう。
あた4級・3級には受験資格の設定がなく、初めて試験を受けるという人でも受験することができます。一方2級を受けるのには3級合格の必要があり、1級は2級を合格していないと受験資格がないという制約があるので注意しましょう。
さまざまなドローンの試験の中ではかなり安価であり、一番高い1級でも18,000円となっているので、人気のある試験です。
・DJIDA 操縦技能証明書、安全運航管理者証明書
一般社団法人日本UAS産業振興協議会が発行する資格です。
この資格はドローンを安全に飛行することができるという証明となり、リスクについてもしっかりと理解していることを表すための資格です。
受験料はスクールごとに違いふたつとも取ろうとすると270,000~400,000円と差が出てしまうので事前にスクールに問い合わせて受験するかを検討することが大切です。
・DPA操縦士資格
一般法人ドローン操縦士協会が発行する資格です。将来的に、国家資格に変わる可能性が高いといわれているのでこの資格を選ぶという人も少なくありません。
しかし、この資格を取得するためにはDPA認定校に通い受験する必要があるので、通おうと思っている学校が認定校であるのかを問い合わせる必要があります。受験料は内容にもよりますが120,000~200,000円ほどかかります。
・DJI JAPAN認定資格
世界でも有名な中国のドローンメーカーDJI社の日本法人が管理し発行する資格です。
個人用というよりも、企業向けの資格となります。基本的にはDJIのドローンに特化したものではありますが、正しい操縦方法や飛行モラルをしっかりと理解し習得することができます。
レベルも3つあり、それぞれ試験料として、60,000円前後かかります。
・産業用マルチローター技能認定書
農林水産航空協会が発行する資格で、空撮よりも、薬剤散布などを得意とすることを証明することができる資格です。
試験料はドローンスクールにもよりますが150,000円ほどです。
普通のドローン操作の資格とは異なり、劇物なども扱うことが前提となっています。そのため農薬の知識も必要となり、難解なところがあります。
しかし、これから需要が高そうだといわれている資格となるので取っておいて損はない資格ともいえるのではいでしょうか。

持っておいたほうがいい
基本的に、趣味としてドローンで遊びたいのであれば法の縛りを受けないトイドローンや、もっと本格的にドローンを楽しみたいのであれば無人航空従事者試験(ドローン検定)の3・4級を受験して知識を付けておくのも自由です。
しかし、ドローンをビジネスで使用したいのであれば、ドローン操縦の資格を持っておきましょう。
資格を持っていると操縦する技術があるという証明となるほかにも、法律についてもしっかりと理解しているという証明になり、信用度が高くなります。
信用度があがることで仕事の依頼が入りやすくなるという利点が生まれます。
また飛行許可を申請するときにも操縦者の資格について記載することから、操縦者資格で安全性が証明されれば許可が下りる可能性を高くすることができるのです。
まとめ
ドローンを飛ばしたいと思ったとき、資格が必要なのではないか?車などといっしょで勝手に飛ばしてしまうと犯罪なのでないかなど誤解があることがあります。
実際にはドローン操縦の資格は必要ではありません。
しかし、大きなドローンを扱う際にはさまざまな知識や法律を理解する必要があります。
勉強するのであれば、知識ある証明として資格を持っておいた方が得になるかもしれません。
ドローンビジネスを考えているのであれば、ドローン操縦の資格を持っておくことは必須条件になるので持つようにしましょう。
