2018.07.27(金)
PLフィルターとNDフィルターってなに?違いは?ドローンに必要?

「PLフィルター」という言葉をご存じ知でしょうか?
これはカメラのレンズフィルムの1種であり、最近人気が高まりつつあるドローンにおいて必須となりつつあるのだとか。
また、PLフィルターのほかにもと合わせてNDフィルターという言葉もものよく聞くと思いまがありますす。それぞれのレンズフィルターにはどのような特徴があるのか気になるでしょう。
今回の記事ではPLフィルターやNDフィルターの仕組み・特徴についてご紹介していきます。レンズフィルターについて知りたい方、これからドローンの購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
PLフィルターってどんなもの?
そもそもPLフィルターとはどのようなものなのでしょうか。
まずはPLフィルターの仕組みと特徴についてご紹介していきます。
PLフィルターは、別名「偏光フィルター」とも呼ばれており、偏光膜というものを利用したレンズフィルターのことを指します。
偏光膜ってなに?という話ですが、偏光膜とは不要な光の反射を取り除くことができる膜です。
不要な光の例としては、水面の光・ガラスの光・植物に反射している光など多く存在します。これらの不要な光によって、通常のレンズで撮影すると白っぽくなったり、反射して見えなくなってしまったりするのです。
これらの不要な光を取り除く、もしくはコントロールすることで、色鮮やかな写真や、水面の鮮明な写真など、本来の姿を撮影することができます。これがPLフィルターです。

ドローンにPLフィルターが必要な理由
不要な光を取り除くことができるPLフィルターですが、ドローンにカメラを搭載する場合は必須となってきています。
理由としては、ドローンは外で操縦し、さらに空撮することが多いからです。そのような場所ではどうしても光の影響を多く受けてしまいます。
そんななか鮮明でキレイな写真を撮るためにはPLフィルターが必要なのです。
また、産業用のドローンが活躍する上でもPLフィルターは必要で便利になっています。調査や探索などの目的でドローンを飛ばしても、光によって本来の映像が届かなければ意味がありません。
このような観点からもPLフィルターは必要といえるでしょう。

NDフィルターとの違いはなに?
PLフィルターと似たものとして、NDフィルターというものが挙げられあります。PLフィルターとNDフィルターの違いはなんなのでしょうか?
ドローンのカメラにこだわる場合、PLフィルターとNDフィルターの選択は必要となってきます。それぞれの特徴を知り、最適なフィルターを選んでいきましょう。
NDフィルターとは
NDフィルターとは光りの量減らすことができる(減光)レンズフィルターです。天気の良い日に外で撮影すると、光が入りすぎて写真が明るすぎるという現象が発生してしまいます。そんな現象を抑える効果があるのです。
NDフィルターの特徴
NDフィルターには「ND8」、「ND16」のように数字が割り当てられています。これはどのくらい光の量を減らすことができるのかの数値です。例えば「ND8」ならば通常の8分の1といった具合です。
このNDの数値が大きいほど光の量を多く減らすことができ、減らすことが光の量が多いと、シャッター速度を遅くすることができます。
このシャッター速度がですが、速ければ速いほど、動いている被写体が止まっている状態(ブレのない状態)で撮影でき、遅ければ遅いほど、被写体の動きを表現することができます。
シャッター速度が遅いと取れる写真の例としては、滝などが分かりやすいでしょう。滝の水しぶきが線のようになっており、写真なのに滝の流れが鮮明に伝わる写真を見たことがあると思います。そのほかにも夜景の写真で光の流れができているのはシャッタ―速度が遅いためです。
偏光することで被写体本来の良さを引き出すのが「PLフィルター」。減光することで被写体の動きを表現できるのが「NDフィルター」と覚えておくといいでしょう。

PLフィルターのメンテナンス方法
ドローンにとって重要となっているPLフィルターですが、弱点もあります。
それは、紫外線や熱などに弱いことです。偏光できるため紫外線には強そうなイメージですが、PLフィルターはとてもデリケートです。そのため、なんの対策もしていないとPLフィルターが黄色く変色し、本来の効果を発揮できません。
PLフィルターを長持ちさせるためには、以下の点に気をつけましょう。
熱い場所に長時間放置しない
車内に放置しておくと、車内にこもる熱によってフィルターが劣化してしまいます。とくに最近は猛暑が続くときはいているので注意が必要です。
水をふき取る
雨水などの水が付いた場合、なるべく早めにふき取る必要があります。水を放置することも変色に繋がってしまうため気を付けましょう。
定期的に掃除する
これはPLフィルターに限りませんが、レンズを長持ちさせるためには掃除することも大切です。専用のティッシュでふき取る方法がありますが、おすすめなのは「レンズペン」を使った方法です。
持ち運びが楽というだけでなく、何度も使用できるため、長期的に使う方にうってつけの掃除方法ですよ。

まとめ
PLフィルターは偏光、NDフィルターは減光することができるレンズフィルターです。
PLフィルターでは、光の反射が激しい場所でも鮮明に写真を撮ることができ、NDフィルターでは光の量を減らしつつ、被写体の動きを静止画で表現できるという特徴があります。
光の多い外で使用するドローンにとって、これらのレンズフィルターは必須です。撮影する場所に適したレンズフィルターを選ぶことでさらに写真撮影の幅が広がりますよ。
