2018.07.26(木)
ドローンとuavの違いって?uavの活躍と法律規制について

ドローンは、最近ではあらゆる場面や分野で活躍するようになりました。時期を同じくしてuavという言葉を耳にしたこともあるという方もいるのではないでしょうか。
uavとは無人飛行機のことをいい、基本的にドローンはuavの中に含まれているものです。しかし、場合によってそれらは使い分けられてよばれることもあります。では一体どんな区分け方をされているのでしょうか。
本コラムでは、uavとドローンの違いや、ドローンの法律規制についてご紹介します。ドローンはどんな分野で活躍しているのかもあわせてご紹介していきます。
ドローンについての規制をしっかりと知り、ドローンの活用方法を見出していただけたら幸いです。
uavとは
近年は「ドローン」とよばれる無人飛行機が、テレビやニュースなどでも話題になることが多いですよね。そんなドローンと使い分けられることがあるのが「uav」です。
Uavとは、Unmanned Aerial Vehiclesの略称で、日本語で「無人飛行機」と訳されます。ドローンも同じ無人飛行機であり、uavの中にドローンも含まれています。しかし近年ではプロペラがあるか否かで名前を呼び分けることもあるそうです。
そんなドローンは、最近になってよく名前を聞くようになりましたが、発想自体は第一次世界大戦から始まっており、第二次世界大戦中にはドローンの研究が始まっていたとされています。
戦時中は、敵の偵察や空爆をおこなうために研究が続けられてきましたが、現在は民間用としてさまざまな便利な用途で使われています。

uavとドローンの違い
「ドローン」はuav(無人飛行機)の中に含まれているというのが一般的な解釈とされていますが、プロペラがあるか否かで、uavとドローンがはっきり区別されることもあります。
プロペラで飛ぶ無人飛行機を「ドローン」、プロペラなしで飛ぶ無人飛行機を「uav」と区分けしているメーカーも存在しています。
メーカーによっても区分け方法は違いますし、ドローンとuavの違いについての定義もはっきりと決まっているわけではないため、ざっくりと覚えておくとよいでしょう。
ドローン(プロペラありの無人飛行機)はおもに空撮や運搬などに使われています。映画などで空から撮影しているシーンを見たことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
また、災害時に被災地の状況の確認や、行方不明者の捜索などでも活躍しています。車両が入り込めない場所でも、空から対応することができるため、そのほかにもさまざまな場面で導入されはじめています。
対してuav(プロペラなしの無人飛行機)はドローンとは違って、今でも軍事目的で利用されることが多いです。イラクやアフガニスタン、アメリカなどでもuavの開発は進んでいます。
プロペラがないことでスピードが出やすいため、そのメリットを活かし、軍事目的だけでなくさまざまな場面での活躍が期待されています。

日本のドローン法律規制について
uav(無人飛行機/ドローン)は、日本では航空法という法律で規制がなされています。国土交通省によるその規制は、ドローンの飛行の禁止されている場所や、禁止されている飛行方法などが定められています。
ドローンは災害などの場で活躍が期待されているものです。そんなドローンを普及させていくために、安全に飛ばすことができない場所での飛行は禁止されているのです。
おもに飛行場の周辺、上空150m以上、そして人口が密集している場所はドローンを飛ばすことができません。
そして、夜間などの目視が難しい状況・低空飛行・イベントなどの会場・危険物運搬・物を落下させるためなど、危険が想定されるような場面や状況での飛行も禁止されています。
また、ドローンは航空法だけでなく電波法でも定めがあります。ドローンは操縦などをおこなう際に電波を用います。電波は無限にあるものではないため、国で定められたルールの範囲内で使用しなければなりません。
もし電波の出力が大きすぎると、違反となってしまう可能性があるのです。海外製のものや技適マーク(総務省の電波基準に適合している証明)のついていないものだと、電波法違反になることが多いため注意が必要です。
もし技適マークがないドローンを使用する場合、総務大臣から免許を取得しなければなりません。ドローンを使用する際は、電波基準に適しているものを利用する、または免許を取得しなければならないということを覚えておきましょう。

uav(ドローン)はさまざまな分野での活躍が期待できる!
uav(無人飛行機/ドローン)は、もともと日本では軍事目的のために開発されてきましたが、現在ではさまざまな場面で活躍が期待されています。
▽農業
農業では、ドローン普及のかなり初期から利用されていました。ドローンを使って農薬を散布したり、ドローンにより採取したデータから農作物の生産効率を上げたりなどの活躍をみせています。
▽災害救助
土砂崩れなどの災害が起こり車両などでは辿りつけなくなってしまった場所にもドローンの活躍が期待できます。ドローンを飛ばして被災地の状況を常に確認することが可能です。
▽配送
ドローンを使った配送サービスをおこなうことを発表した通販会社もあるほど、配送手段として注目されています。日本には多くの離島があり、その島では高齢化も進んでいます。
ドローンが配送手段として確立されれば、今よりも素早く簡単に物を運ぶことができる時代が来るかもしれません。
▽点検
オイルやガス施設の点検、ソーラーパネルの点検など、作業員では点検に時間や手間を要する場合におもに使われています。
作業員によりおこなわれていた点検業務をドローンがおこなうことで、作業効率だけでなく安全性も向上しました。

まとめ
Uavとは無人飛行機のことをさします。基本的にはUavの中にドローンは含まれていますが、メーカーによってはuavとドローンが区別されることもあります。プロペラがついているか否かで区分けされており、それぞれに活躍している場面も違うのです。
また、日本ではドローンは法律によって規制がなされています。航空法や電波法などで定められている規制を遵守してドローンを使用しなければなりません。
ほかにも、総務省の電波基準に適していないドローンを使う際は免許が必要になります。技適マークのついていないドローンは電波法違反のおそれもありますので、技適マークのついたものを使用することをおすすめします。
ドローンは災害や農業など、あらゆる場面で活躍しているだけでなく、個人でも空撮などの撮影としてもよく使用されています。きちんと規制を守って、ドローンを最大限に活用しましょう。
