2018.07.26(木)

ドローン農薬散布で農業の問題を解決!メリットから導入方法まで

ドローン農薬散布で農業の問題を解決!メリットから導入方法まで


安定して作物を供給するためには農薬散布が欠かせません。しかし、自分ひとりで農薬散布をするのには「時間がかかる」「体への負担が大きい」などの問題もあります。その解決策として現在注目されているのが、ドローンによる農薬散布です。

今後ドローンによる農薬散布は主流になっていくことも考えられますが、導入するためには資格や許可申請などが必要です。本コラムでは、農薬散布にドローンを活用するメリットから、実際に農薬散布をするために必要な申請まで解説します。ドローンの農薬散布に興味のある方はぜひ参考にしてください。

農薬散布にドローンが活躍!メリットは?

ドローンによる農薬散布のメリットは、人の手による農薬散布よりもずっと効率的におこなえることです。

人の手による農薬散布では、農地を歩き回る必要があります。しかし、農地が広ければ広いほど時間がかかるうえ、重いタンクを背負っての作業は体にかかる負担も大きいです。人を増やしたくても農家の人口減少のせいで簡単ではありません。

ドローンを使えば、ずっと早く農薬がまけます。農地が広くても問題なく使えるため、歩き回る必要もありません。これによりドローンによる農薬散布では必要な人数も削減でき、人手不足の解消にもつながります。

次の動画は実際にドローンを使った農薬散布の様子を映したものです。

【ドローンで効率よく農薬散布 数時間が10分に(18/06/19)】

しかし、ドローンによる農薬散布と聞いたとき「無人ヘリコプターではダメなの?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。そもそもこの2つの違いについてもすこしわかりにくいですよね。

次章では無人ヘリコプターとドローン、農薬散布をするならどっちのほうが大きなメリットがあるかを解説していきます。

【ドローンVS無人ヘリコプター】それぞれのメリット

無人ヘリコプターによる農薬散布のメリットは、機体に積める農薬の量が多いことにあります。一方、ドローンのメリットは無人ヘリに比べて機体が安く、小回りが利きやすいという面でしょう。

無人ヘリコプターはドローンよりも機体が大きいため、一度にたくさんの農薬を積むことができます。これによりドローンでの農薬散布よりも一度に農薬がまける範囲が広く、大規模な農場であってもスピーディに農薬をまくことが可能です。

しかし、機体の値段や使いやすさという点ではドローンに一歩おとります。無人ヘリコプターは機体の値段が1,000万円を超えることもあり、この値段は一般的な農薬散布用ドローンの約10倍近いです。また、機体が大きく小回りが利かないため、小さな農場などでは使いにくいともいわれています。

ドローンであれば機体を100万円ほどで購入できることもあります。細かい操作も可能なので狭い農場でももれなく農薬を散布できるでしょう。ただし、農薬を積める量は無人ヘリの半分ほどなので、広大な農地で使用するにはまだ向いていません。

ドローンによる農薬散布には課題もありますが、今後技術の開発が進めばドローンに積める農薬の量も増えていくかもしれません。これから無人機による農薬散布を考えている人は、ドローンを選んでみてはいかがでしょうか。

次章ではドローンによる農薬散布をする際、必要な知識や技術を得るために必要な資格について解説します。

ドローン農薬散布で農業の問題を解決!メリットから導入方法まで

農薬散布ドローンには「産業用マルチローターオペレーター技能認定」が必要

ドローンで農薬散布をする場合、ドローンと農薬の両方について正しい知識と技術を持っていることを証明することが農林水産省によって義務付けられています。その技術と知識を証明するために必要な資格が、産業用マルチローターオペレーター技能認定です。

資格の取得が義務付けられた背景には、ドローンによる農薬散布の危険性があります。なんの知識や技術もない状態でドローンでの農薬散布をしようとすると、大きな事故をおこしてしまう可能性があるということです。農薬は強い毒性を持っているため、ドローンの操作を誤ったせいで人にかかってしまえば、重大な健康被害をもたらします。

ドローンで農薬散布をする際は、必ず産業用マルチローターオペレーター技能認定を取得しましょう。産業用マルチローターオペレーター技能認定は農林水産航空協会の講習を受けて、試験に合格することで取得できます。詳しくは農林水産航空協会のHPを参照してください。

農薬散布のために必要な資格を取得したら、次はドローンの規制について許可をもらう必要があります。次章では、必要な許可や手続きの申請方法について解説します。

農薬散布ドローンに関する規制と許可申請の手続き

ドローンは航空法で規制されており、危険物をのせたドローンを飛ばすことは禁止されています。農薬は危険物にあたるため、許可なしではドローンで農薬散布をすることはできないのです。ほかにも、航空法はドローンからものを落とすことも禁止しているため、そういった点からも許可なしではドローンで農薬散布をすることはできません。

許可をもらうときは、国土交通省に申請をします。申請のためには、いつ、どこで、どんなふうに飛ばすかといったことを記載する必要があるため、あらかじめ決めておきましょう。申請はオンラインでも可能なので、一度国土交通省の公式HPにアクセスしてみることをおすすめします。

農薬散布についての許可申請をする際は、包括申請にするとよいでしょう。包括申請なら、特定の日付ではなく、一定の期間に対して許可をもらえます。

ドローンでの農薬散布は日付を指定しておこなうのは難しいです。農薬散布をするかどうかは作物の状態にもよるうえ、雨などで延期せざるをえないときもあるからです。そのため、一定の期間をまとめて申請できる包括申請がおすすめなのです。

資格や許可申請が取れたら、次は農薬散布ができるドローンを選びましょう。次章では農薬散布ができるドローンの紹介をしていきます。

農薬散布ができる産業用ドローン3機

ドローンによる農薬散布は、今後の主流になっていく可能性も高いです。そのため、多くの企業で農薬散布ができるドローンが開発されています。企業によって飛行時間や農薬を積める量に差があるので、自分の畑の広さなどに照らして検討してみてください。

AGRAS「MG-1」

世界でも最大のドローンメーカー「DJI」の開発したドローンです。農薬を詰める量は10L、飛行時間は最大で20分程度です。機体を安定させるためのセンサーが多く搭載されており、バランスをくずしにくいのが特徴です。価格は180万円ほどと、1,000万円を超えることもある無人ヘリコプターと比べれば、圧倒的に安いといえるでしょう。

AC1500

エンルート社によって開発された農薬散布用ドローンです。エンルートでは、農薬散布についての講習などもおこなっており、購入後は講習を受けたり、メンテナンスなどのアフターケアを受けたりすることもできます。9Lの農薬を積むことが可能で、飛行時間は20分程度、価格は240万円ほどです。

飛助DX

マゼックスにより販売されているこのドローンは、ほかの農薬散布で使われているドローンよりも安く購入できることが特徴です。100万円以下で購入できることもあり、はじめて農薬散布でドローンを使いたいという人におすすめできます。性能も申し分なく、10Lの積載量、20分程度の飛行が可能です。

どのドローンでも、人の手でおこなうよりもはるかに効率的に作業ができます。ただ、便利な反面、ドローンも農薬も、一歩使い方を間違えれば危険なものになってしまいます。次章からは、ドローンで農薬散布をする際に注意すべきことについて解説していきます。

ドローンによる農薬散布の注意点

資格や許可を取ったからといって、それで事故が起こらなくなるわけではありません。ドローンによる農薬散布を考えている方は、常に安全に気を配ってドローンを操縦しなければならないのです。この章では、ドローンで農薬散布をおこなうときの注意点について解説します。

補助者をつける

補助者とは、ドローンを操縦する人以外でドローンを監視する人です。許可を受けてドローンを飛行させるときは、「ドローンを安全に運行させる」という義務があります。農薬散布は場合によっては大きな事故にもつながるので、補助者をつけて周囲の環境に気を配り、安全を確保しながらおこなってください。

風速に注意する

農薬は軽いので、風の強い日は思わぬ方向に飛んでいってしまうこともあります。また、ドローン自身も風に弱く、バランスをくずして墜落してしまうこともあるのです。ドローンで農薬散布をおこなう際は、その日の風の強さを必ず確認してからにしましょう。

気温に注意する

ドローンにつまれたバッテリーは高温になると膨張や破裂などの不具合を起こすことがあります。バッテリーが熱くなりすぎれば、ドローン自体を故障させてしまうかもしれません。炎天下で農薬散布をするときは、適度にドローンの状態をチェックしながらおこなってください。

ドローンで農薬散布をする際は、必ず細心の注意を払うようにしましょう。また、事故を起こさないためにはドローンの操縦技術を高めておくことも重要です。次章からは、はじめてドローンを触る方へ向けて、ドローン操縦の練習方法について解説します。

ドローン農薬散布で農業の問題を解決!メリットから導入方法まで

ドローン操縦の練習にはトイドローンを活用しよう

ドローンを触ったことがないという人は、まずはトイドローンの操縦からはじめてみることをオススメします。トイドローンとは、明確な定義があるわけではありませんが、性能をおさえた安価なドローンを意味することが多いです。安いものでは数百円、それなりの性能を持ったものでも1万円前後で買えたりします。

トイドローンを使って練習することのメリットは、もし操縦に失敗してドローンを壊してしまったとしても金銭的な被害が少なくてすむことです。ドローンは墜落させたり、衝突させたりすると、壊れてしまうことも少なくありません。

事故などで高価なドローンを壊してしまえば金銭的な負担は大きいです。ドローンの操縦は初心者には難しく、操縦を始めて間もない時期は事故を起こしてしまう可能性も高いため、初めから高価なドローンは使わないほうがいいでしょう。まずはトイドローンを使って操縦になれることからはじめるとリスクをおさえられます。

トイドローンでのオススメの練習法は、GPSを切って操縦することです。ドローンにはGPS機能が搭載されたものも多く、この機能はドローンを自動的に安定させてくれたりします。しかし、GPSに頼って操縦していると、自分自身の操縦のスキルはいつまでたっても伸びません。まずはGPSを切って、ドローンの操縦技術を高めていきましょう。

本格的にドローンでの農薬散布を学びたいという方は、ドローンスクールに通ってみてはいかがでしょうか。ドローンスクールでは、ドローンの操縦技術だけでなく、農薬散布についても教えてくれるコースがあります。また、受講することで資格を得られることもあり、資格は農薬散布の際に必要な許可の申請を簡略化してくれることもあるのです。

ドローンでの農薬散布についての知識と技術を両方得たいという方は、ドローンスクールに通うことをぜひ検討してみてください。

まとめ

従来までは時間のかかっていた農薬散布も、ドローンを使えば大幅な効率化が可能です。無人ヘリコプターなどと比べてもコストが低く、今後の農薬散布で主流になっていけば、農家の抱える問題の多くが解消できるのではないでしょうか。

ドローンで農薬散布をおこなうためには、産業用マルチローターオペレーター技能認定と許可の申請が必要です。産業用マルチローターオペレーター技能認定は農林水産航空協会に、必要な許可申請は国土交通省でそれぞれ手続きをおこなう必要があります。そして安全にドローンを運行させるために、周囲の環境には十分注意しましょう。

ドローンをまだ触ったことがないという人は、トイドローンから練習をはじめてみましょう。本格的に農薬散布をドローンでおこないたいと考えている人は、ぜひドローンスクールで知識と技術を身につけてください。

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