2018.07.26(木)
万が一の事故に備える!ドローンの保険について

普段とは違った視点からの映像が楽しむことができるドローン撮影は、近年では主流になってきています。ニュース番組やドキュメンタリー番組などでもドローンで撮影した映像が用いられることも多くなってきました。
企業や団体のドローン操縦経験者だけでなく、初心者でも簡単に操縦できるドローンも開発されており、生活の中でも身近なものになりつつあります。
幅広くさまざまな、楽しみ方ができるドローンですが、トラブルや事故が起こった際に困らないように保険に加入をしておくことをおすすめします。
「え?!ドローンに保険なんてあるの?」「ドローン保険は大丈夫」と思っていると、いざ事故などを起こしたときに損害賠償を求められることもあります。そのため、ドローンの保険について詳しく知っておくことが重要なのではないでしょうか。
ドローンの保険に入ることは必要?
ドローンが開発された当時は、ドローンによるトラブルや事故なども多く発生しました。
例えば、岐阜県で行われたとあるイベントで、飛行中のドローンからお菓子を撒いていたところ、ドローンの機体が不安定になりドローン自体が落下してしまいました。飛行していたドローンは、参加していた人たちの上空にあったので、落下した際に怪我を負ってしまった人もいます。
2015年度に改めて改正された航空法では、飛行禁止区域にイベントや催し物でのドローンの使用は国土交通省に申請許可が必要になりました。
こういった、ドローンの落下や衝突での事故、機体の損傷が起こってしまった場合、ドローンの保険に入っていたほうがスムーズに対処ができ、修理の際に保険金も出るかもしれません。

ドローンの保険は2種類
ドローンの保険には2つの種類があります。自分にあった保険を見つけて加入しましょう。
また、1つではなく複数の保険に入っておくのも、トラブルや事故が起こった際は役立つかもしれません。
賠償保険
主に、ドローンの落下や衝突での人に対しての事故や所有物、公共物の損傷トラブルが起こった際に適用される保険です。 対人賠償、対物賠償、人格権侵害と分けられています。
機体保険
機体保険は、ドローン自体にかける保険です。購入したドローンに取りつけられているカメラ機能の不備や損傷の際に修理費や改修費用などを保障してもらうものです。
操作ミスや何らかのシステムの不備でエラー対処、飛行中に風に流されて紛失してしまったり、水没などのドローントラブルで適用されます。
このように、ドローンでの事故やドローン自体のトラブルで適用される保険なので、ドローンを使う場合は、万が一のことを考えて保険に入っておくと安心なのではないでしょうか。

失敗しないドローン保険の選び方
きちんと自分にあったドローンの保険に加入するためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
ドローンの保険への加入のポイントは、ドローンの使用の目的によって異なります。企業や団体での使用の場合と、趣味などで個人的に使用する場合にわかれています。
ドローンの使用目的を考慮して、賠償保険と機体保険のどちらの保険が必要なのか考えて加入する保険を決めましょう。
特に、賠償保険に入っておくと万が一人や物と衝突してしまっても、保険が適用されるので、賠償保険には加入しておくことをおすすめします。

個人・法人別のおすすめ保険
具体的に、加入できるドローン保険はどのような内容なのでしょうか?個人におすすめの賠償保険と機体保険、法人向けの賠償保険と機体保険をそれぞれご紹介します。
【個人におすすめの保険 】
近年では、ドローンの種類もたくさん開発されており、初心者でも簡単に操縦できるものも販売されています。
そのため、趣味などで個人使用目的で購入する人が増えてきています。そこで、個人向けのドローンの保険をいくつかあります。
ラジコン保険とは、一般財団法人の日本ラジコン電波協会によるラジコン操縦士向けの賠償保険です。ドローンだけでなく、ラジコンにも適用されます。
ラジコン操縦士に登録を行い、人や物などへの衝突の際、損害賠償が適用されます。残念ながら、賠償保険のみなので機体保険は付帯されていません。
エアロエントリーの保険は、ドローン自体の機体のトラブルが生じた際に適用される、機体保険です。エアロエントリーの保険は、大手ドローンメーカーのdjiの製品を購入した方限定でつけられます。
ドローンの操縦経験が少ない場合、慣れるまで飛行中の機体が安定しなかったり、風で流されてしまったりと、ドローンの紛失トラブルが起きやすいです。
また、水没してしまい、ドローンに取りつけられていたカメラが故障してしまうこともあるかもしれません。購入当初は、加入しておくことをおすすめします。
【法人におすすめの保険 】
企業や団体など法人用途でのドローン使用目的の場合、個人向けの保険とは少々異なります。イベントや催し物の際にドローンを使用する場合があり、万が一のことを考えてドローンの保険に加入しておくことは非常に重要です。
エアロエントリーの保険は、個人だけでなく法人向けの保険でもあり加入することができます。 ドローン操作中の衝突や落下などの事故が発生した際に、適用される賠償保険です。
イベントや催し物が開催されている際に、ドローンを使用する可能性がある場合、加入しておいたほうがいいでしょう。
三井住友海上火災保険は、賠償保険と機体保険の両方がついています。
ドローンの落下や衝突での事故、機体の紛失やカメラの故障が起こった際でも、どちらも保険が適用されるので、一番安心できる保険ではないでしょうか。

まとめ
ドローンにも保険があり、使用目的によって加入できる保険の種類も変わってきます。そのため、自分のドローンの使用目的を考慮して、しっかりと自分にあったドローン保険に加入するようにしましょう。
近年では、新しいドローンの開発が進みドローンの操縦をしたことがない人でも簡単にドローンを使用できるようなドローンも販売されました。そのため、個人の趣味としてドローンを購入する人も増えています。
個人での使用の場合も、万が一のために保険に加入しておくと役立つでしょう。事前に保険に加入して、正しいドローンの使い方で楽しみましょう。
