2019.05.31(金)
ドローンで群馬の自然を空撮しよう!おすすめスポットと規制を紹介

群馬には観光地がたくさんあります。榛名山・赤城山・妙義山をはじめとする美しい自然を満喫できるスポットが数多く存在します。このような美しい自然を空撮したいと思う人も多いことでしょう。
最近の空撮は主にドローンを使っておこなわれています。ドローンはヘリに比べて機体のサイズも小さいうえに値段も安いので、空撮に導入しやすいです。しかしこのドローンは法律によって飛行が規制されていて、どこでも飛ばしていいわけではありません。
このように規制をはじめに空撮にドローンを活用するにはたくさんの知識が必要になります。この記事では群馬でドローンを飛ばすために必要な知識や情報を紹介していきます。
群馬でドローン空撮する前に知っておくべきこと
群馬でドローンを飛行させるにあたって、ドローンの使用を制限している航空法および規制についての情報を知っておかなければなりません。この章ではおもな規制の内容について解説していきます。
おもなドローンの規制
ドローンの使用には航空法によってさまざまな規制がされていますので注意しなければなりません。たとえば、地表150m以上の上空での飛行や、目視外飛行・夜間の飛行などはすべて航空法によって規制されています。
しかし、ドローンで空撮をするには高い上空の飛行をおこなう必要があります。なので、山や谷などの自然で空撮をするためには「高度150m以上の飛行許可」を申請しなければいけないことになるでしょう。
高度とは、地表からドローンまでの垂直な高さのことを表します。仮に飛行許可申請をしない場合、気をつけなくてはいけないことがあります。山のような高所から飛行させるとドローンが移動したときに地表からの高度が150mを超えてしまうことがあるということです。くれぐれも違反しないように高度には気をつけましょう。
また、目視外・夜間の飛行にも気をつけなくてはいけません。目視外飛行は操縦者自身の目で確認をおこなわずに操縦をおこなうことです。目視外飛行とは、自分から見えない位置でドローンが飛行していることです。付き添い人など、第三者のみによる確認も目視外飛行にあたるので、空撮をおこなう際には操縦者自らの目視で飛行するようにしましょう。
また夜間の飛行も機体を見失い、墜落事故につながってしまうので規制されています。夜間時の空撮はおこなわないようにしましょう。
他にも群馬でのみおこなわれているドローンの規制があります。県庁舎敷地内での飛行は、来庁者や職員に危害が及ぶ可能性があるので、禁止されています。飛行させると、警備員から注意を受け、場合によっては訴えられてしまうかもしれないのでおこなわないようにしましょう。

群馬でドローンを飛ばすための3つの手段
ドローンには規制がたくさんかけられていて、飛行が難しいと思う人も多いことでしょう。しかし、規制状況下でも条件次第では飛行をおこなうことができます。この章では群馬でドローンを飛行させるための手段について解説していきます。
飛行可能エリアを探す
飛行可能エリアを探すにはSORAPASSというアプリを使うことをおすすめします。航空法では人口が密集している、人口集中地区というエリアの飛行が規制されています。しかし、SORAPASSでは規制されていない飛行が可能なエリアを探すことができます。
他にも操縦者の取得しているライセンス情報や、機体の情報を管理することができます。この情報を使って国土交通省への飛行許可申請をおこなうことができます。
許可・承認を取る
ドローンの飛行は航空法でさまざまな規制がかけられています。しかし、規制状況下での飛行は許可申請によっておこなうことができる場合があります。この申請は国土交通省へ提出するものです。
申請には「個別申請」「包括申請」の2種類あります。「個別申請」はあらかじめに飛行ルート・飛行日が決まっている状態でおこなう申請です。飛行スケジュールが立てやすいことから国土交通省への許可申請が通りやすいです。
「包括申請」は飛行ルート・飛行日を決めずにおこなう申請です。たとえば仕事で空撮をおこなう際には、天候のトラブルなどで当日に飛行をおこなうことができない場合があります。そのようなときに飛行の予備日を用意することができる申請です。こういった理由から空撮をおこなうには包括申請で提出することおすすめします。
業者に依頼
空撮映像が必要な場合に業者にお願いするのもひとつの手です。しかしドローン業者はたくさんあり、費用も3万円~50万円とピンキリなので、どこに依頼すればいいか悩むことになるでしょう。
値段がピンキリなので、大事になるのは複数の業者と相談して、それぞれの業者の技術と料金の詳細を確認することです。各業者を比較することで、料金の相場と優秀な操縦士を有している企業を確認することができます。
あと気をつけなくてはいけないのが、法律の知識の確認です。業者が違反をおこなってしまうと業者だけではなく、委託者の信頼にも関わります。空撮をおこなう際に自分自身もドローンに関する法律の知識を理解して、業者と打ち合わせをおこなうようにしましょう。
これまではドローンの空撮をおこなう方法について解説してきましたが、実際に群馬にはどんな空撮スポットがあるのか知りたい人も多いと思います。次の章では群馬の魅力的な空撮スポットについて解説していきます。
魅力的な群馬のドローン空撮スポット3選
群馬でドローン空撮をおこなうにはおすすめのスポットがたくさんあります。自然豊かなで魅力的な空撮スポットを紹介していきます。
- ●場所 妙義山
- ●特徴 四季によって桜・新緑・紅葉などの色んな表情を見せるスポットです。関東平野を見下ろせるのでドローン空撮に最適な山と言えます。
- ●条件 国が関与している場所なので入林許可と市役所への飛行許可申請が必要になります。
- ●場所 草津白根山・湯釜
- ●特徴 標高2,160mの活火山です。エメラルドグリーンのように輝く火口湖。通称「湯釜」魅力的なスポットです。
- ●条件 環境省・草津町役場・草津温泉観光協会・林野庁への許可申請が必要になります。
- ●場所 吹割の滝
- ●特徴 「東洋のナイアガラ」と称されるほどの壮大で美しい川の流れが魅力のスポットです。「般若岩」という般若は口を開けて見える岩も見どころのひとつです。
- ●条件 沼田市役所に飛行許可申請が必要になります。
群馬に自然豊かなスポットを紹介してきましたが、しかし美しい自然で安全に空撮をおこなうには飛行の技術と知識が必要になります。次の章では技術と知識を学ぶことができるドローンスクールについて解説していきます。

ドローンスクールで空撮のノウハウを学ぼう!
ドローンを実際に飛行させるには航空法や電波法などの専門的な知識が必要不可欠になります。こういった高度な知識を独学で学ぶのは難しいです。ドローンに関する知識を学ぶにはドローンスクールに通うことをおすすめします。
ドローンスクールでは講師の方から直接さまざまな知識を学ぶことができます。実技の講座もあるので、操縦技術の取得にもつながります。またスクールには資格取得コースもあります。資格を取得することで知識と技術の証明になり国土交通省への許可申請がおりやすいメリットがあります。
群馬のドローンスクールをいくつか紹介していきますので、ぜひ通ってみてはいかがでしょうか。
群馬のドローンスクール
- ●スクール名 利根沼田テクノアカデミー ドローン技能訓練校
- ●特徴 資格取得コースからプロフェッショナル養成コースといった初心者から上級者向けの幅広いコースが特徴です。赤外線ドローンを扱えるなど産業にも強いスクールです。
- ●住所 群馬県沼田市利根町平川839
- ●スクール名 TEAD教習所
- ●特徴 一般社団法人農林水産航空協会指定のスクールです。主に農薬散布・農薬の安全管理・病害虫などの農業について知識を学ぶことができます。
- ●住所 群馬県高崎市江木町1637-1
- ●スクール名 Go Japan 群馬インターネット株式会社
- ●特徴 世界的大手のドローンメーカー「DJI」が正規でおこなっているスクールです。「DJI」認定の経験豊富なインストラクターによる優れた指導が強みのスクールです。
- ●住所 群馬県高崎市上中居町684
まとめ
群馬でドローンを使った空撮をする際に気をつけなくてはいけない規制について解説してきました。
150m以上の上空・目視外・夜間の飛行は航空法で違反になってしまうので気をつけましょう。
他にも人口集中地区という人口が密集しているエリアの飛行は禁止されています。こういったエリアを調べるにはSORAPASSというサービスを利用することをおすすめします。
また規制状況下での飛行は国土交通省への許可申請でおこなうことができる場合があります。申請には「個別申請」「包括申請」の2種類があります。もし、飛行予定日の天候に不安があれば「包括申請」をするようにしましょう。
今までドローンを飛ばしたことのない初心者の方は、実際にドローンを安全に飛行させるためにドローンスクールに通うことをおすすめします。講師の方から直接、知識と技術を学ぶことができます。また資格を取得することで国土交通省への許可申請がおりやすくなるメリットもあるので、ぜひ通ってみてはいかがでしょうか。
