2019.03.28(木)

林業の課題はIoTが解決する?!林業とIoTとの現状と将来の発展

林業の課題はIoTが解決する?!林業とIoTとの現状と将来の発展

林業は単に木材を供給するだけでなく、森林の管理もおこなっている大切な仕事です。しかし、現在林業の課題は非常に多く、衰退を続けてしまっています。

そんな林業の現状を打破するため、さまざまな方法が考えられています。林業とIoT技術とが融合したスマート林業など、将来的に林業は現在とは違った姿になっていくかもしれません。

そこで、今回は林業の現状と、林業の将来についてお話ししていきます。林業やIoT技術に興味がある方はぜひご覧ください。

なぜ衰退?日本林業の現状と課題

国土のほとんどを森林が占めている日本にとって、林業は非常に大切です。しかし、現在林業はさまざまな課題を抱えています。林業の課題にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず挙げられるのが、林業従事者の高齢化です。新規就労者が少ないため、もとから林業に従事していた人が高齢化するばかりで、新しい人材がなかなか入ってこないのです。

また、この新規就労者が少ないという課題は、そのまま人手不足にもつながってしまいます。新規就労者が少ない理由としては、収入が少ないことや林業自体が危険な仕事であることが関係していると考えられます。

林業の年収は、おおよそ350万円くらいだといわれています。日本全体の平均年収は約422万円とされているので、けっして高い数字だとはいえないでしょう。

また、林業は他の産業と比べても死傷事故の発生率の高い産業であるといえます。林野庁の調査によると、林業での死者発生数は全産業のなかでは最も高いとされているのです。

なぜ衰退?日本林業の現状と課題

新管理システムで意欲ある経営者にチャンスを

現在、森林を所有している人の多くは零細事業者です。そのため、すべての森林所有者が意欲的な経営者であるとはいえません。林野庁によると、森林所有者の8割は経営の拡大に前向きではないとされています。また、そのうちの7割は伐採の意向もないというのです。

今後林業を拡大していくうえで、経営で前向きでない人の所有する森林をどのように管理していくかというのが大きな課題なのです。そこで、この林業が持つ課題を乗り越えるために提唱されているのが、新たな森林管理システムです。

この新システムは、経営意欲の低い森林所有者から、経営規模の拡大を望んでいる意欲と能力のある林業経営者へと森林を預けるという仕組みです。これにより、所有者による管理が困難な森林も適切に管理できるとされています。林業全体の経営拡大だけでなく、資源としての森林をよりしっかりと管理できるようになるのです。

森林所有者と林業経営者との橋渡しは、市町村などの地方自治体がおこなうとされています。また、市町村は林業経営に適さない森林などの管理も担当するとのことです。これによって、管理の行き届かない森林を減らしていけるのです。

IoTを活用!スマート林業とは

林業の拡大のために考えられているのは管理システムだけではありません。林業の方法そのものに手を加えることで生産性を向上しようという考えもあります。それが、スマート林業です。スマート林業とは、林業にIoTやITなどを活用しようというものです。

IoTとは、Internet of Thingsの略称です。モノのインターネットと訳されることもあります。パソコンのような情報機器だけでなく、照明や洗濯機といった家電などもインターネット接続によって管理や操作をおこなおうという考え方です。

このIoTを林業に活用することで、林業をデータ化することができるとされています。たとえば、山や森の情報をレーザーで観測することで、その山からどのくらいの材木を得られるかというデータが取得できます。どこをどのくらい伐採すればいくらぐらいの収益が見込める、というように先の計画を立てるためには重要なデータといえるでしょう。

また、IoTは伐採の際にも活躍すると考えられます。事前に取得したデータによって伐採計画を立て、伐採すると同時にその木材の大きさなどのデータを共有し、適切な運搬経路を導き出す……といったようにスムーズに作業を進めることができます。

スマート林業におけるドローン利活用

林業にIoTを導入するうえで注目を集めているのが、ドローンです。ドローンはすでに多くの産業で利用されていますが、林業においても活躍の場があると考えられています。

たとえば、ドローンは低い高度を飛行しながら、地上の写真を撮影できます。これによって、従来の航空写真よりも解像度の高い写真を手軽に取得できるようになりました。この高解像度写真は、事前に作業計画を立てる際に用いられます。

また、同じ場所を複数の角度から撮影することで、その場所の3Dデータを作成することもできます。作業者の位置情報や作業状況をこの3Dデータと連動させることで、現在の進捗をリアルタイムに確認することが可能です。

ドローンにできることは写真撮影だけではありません。植栽のマーキングなどの簡単な作業もまた実行可能です。従来の重機などでは侵入が困難だった傾斜面でもドローンであれば簡単に移動できるため、そういった場所での活躍も期待されています。

もちろん、ドローンを林業に活用することにはまだ課題もあります。たとえば、ドローンの安定性を確保するには、地上からある程度の高度を飛行しなければいけません。しかし、林業のおこなわれる山中は地形の起伏が多く、また樹木によって影ができてしまうため地上との距離を測るのが困難です。そのため、ドローンが安定して飛行することが難しくなってしまうのです。

スマート林業におけるドローン利活用

まとめ

林業は衰退を続けてしまっています。その原因としては、高齢化や低給与などの林業が抱える多くの課題が挙げられます。

林業の衰退を食い止めるため、さまざまな施策が考えられています。たとえば、新しい森林管理システムを導入することで、経営に意欲的な林業経営者が森林を管理できるように働きかけられるでしょう。

また、林業へのIoTの導入も進められています。ドローンなどの新技術を駆使して、林業をデータ化することで、より効率的な作業ができるのです。

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