2019.03.14(木)
衝撃のドローンタクシー!新しすぎる空の乗り物をご紹介します

ドローンといえば、数十kg程度のサイズのものが一般的です。小回りが利き自立飛行が可能なため、空撮や点検などに用いられています。
そんなドローンのなかには、なんと人を乗せることができるサイズのものもあるのです。このドローンは、ドローンタクシーと呼ばれています。
今回はそんなドローンタクシーについて取り上げていきます。今後の技術発展や日本における実用化の展望などについても考えていきますので、ぜひご一読ください。
目次
ついにドローンが人を乗せて空を飛ぶ!ドローンタクシーとは
ドローンに人が乗る。それはドローンが開発されて以降ずっと考えられてきた1つの到達点だといえるでしょう。そんな夢のような事態が、実現されようとしています。
中国のEHANGというドローンメーカーが、1人乗りのドローン「EHANG184」を開発していることを明らかにしたのです。現在すでにドバイで実地試験もおこなわれています。
このドローンにパイロットは必要ありません。なぜなら、ドローンの操縦は自動でおこなわれるからです。ドローンの飛行経路算出やドローン同士の運行状況管理などは、EHANGの中央ソフトウェアシステムによって管理されるそうです。
そのため、ドローンに乗り込んだ人間のやることは、モニターを使って行き先を指定することだけです。約50kmの距離を30分程度で飛行できるとされています。
まだまだ技術的な課題はあるでしょうが、ドローンを車代わりにできる未来は着々と近づいてきているといえるでしょう。
ドローンタクシーが日本で実用化される日は遠い?
ドローンタクシーはすでに実施実験もおこなわれており、その実現は絵空事ではないでしょう。しかし、ドローンタクシーが日本において実用化されるのは難しいといえます。それには、技術的な課題以外にも法律的な問題を乗り越える必要があるからです。
現在の日本では、大型のドローンを飛ばす際に、国土交通省の許可を取る必要があります。これは、航空法という法律によってドローンの飛行が厳しく制限されているからです。許可を取る際には事前にドローンの飛行計画を示す必要があるのですが、乗客によって飛行経路が変わるドローンタクシーでは計画を提示することはできません。
したがって、現在の法律のままではドローンタクシーを運用できないのです。日本でドローンタクシーを運用するためには、法律の改正が必要になってきます。
国としても、ドローンが将来的に発展していくであろうことは予想しているようです。国が今後のドローンに関する技術発展について提示した「空の産業革命に向けたロードマップ」によると、2020年までにドローンが市街地において運用されることが示唆されています。
ただし、このロードマップにおいて想定されているドローンの運用方法は、あくまで荷物などの宅配です。ドローンに人が乗ることに関する記載はありません。
ドローンに人が乗る場合、ドローンタクシーが墜落してしまった際の被害は、現在の無人ドローンよりも大きくなってしまうでしょう。安易に規制緩和することは、大きな事故につながってしまうかもしれません。
安全性に関する基準の作成は非常に重要な課題であり、すぐに決定できるようなものではないため、法改正は簡単にはおこなわれないと予想されます。技術的な観点から見ても、法的な観点から見ても、日本でドローンタクシーが実用化されるのはまだまだ先になりそうだといえるでしょう。

「空の産業革命」ドローンはいろんな業界で活躍している
ドローンには人が乗る以外にもさまざまな活用法があります。なかにはすでに実用化されており、ドローンが必要不可欠といっても過言ではない業界もあるのです。こういった話題でまず挙げられるのがインフラ点検です。
インフラ点検では、高所や入り組んだ場所にある高架などのインフラ設備を点検しなければいけません。いちいち足場を組んでいては時間もお金もかかってしまいますし、作業員が転落してしまう危険もあります。
ドローンを用いることで、足場を組む手間や転落の危険をなくせます。また、ドローンに高性能カメラや赤外線センサーなどのさまざまな機器を搭載することで、幅広い点検もできるのです。

インフラ点検以外にも、たとえば農業でドローンは用いられています。ドローンによって農薬を散布することで、人力よりも効率的に作業を進めることが可能です。
ほかに有名なドローンの活用方法としては、空撮があります。従来の方法では撮影が難しかった構図のなかには、ドローンで比較的手軽に撮影できるものもあります。ドローンによって撮影されたダイナミックな映像は、映画などにも使われています。
また、意外なところでは医療にもドローンは使われています。医療において輸血用の血液などは必要なときに必要な量を素早く確保する必要があるため、ドローンによる輸送と相性がいいのです。重量や大きさがそこまでかさばらないため、現在のドローン技術でも十分に輸送できます。
ただし、宅配など運送業においては航空法で規制されている大型ドローンを市街地で飛ばす必要があります。そのため、法整備が追いついておらず、まだまだ実用段階にはありません。今後の技術発展および法改正によっては、市街地に荷物を持ったドローンが飛び交っている風景も夢ではないでしょう。
これからもドローンの活躍の場は広がっていく
現在ですらドローンは多くの場面で活躍しています。今後もドローンタクシーに限らずその活躍の場は広がっていくことでしょう。
そんな拡大し続けるドローン市場に参入するときには、ドローンライセンスを取得しておくことがおすすめです。ドローンライセンスは、ドローンスクールを受講し修了することで取得できます。これを持っていると、ドローンの操縦スキルや構造への知識などがあることを示せます。
ドローンライセンスを保持していることは、ドローン関係の仕事に就く際も有利に働くといわれています。今後もしドローン関連のビジネスへの参入を考えているなら、取得しておいて損はないでしょう。
また、市街地など、法によって制限されているところでドローンを飛ばす際に、必要な許可申請書類の一部が免除されるというメリットもあります。ビジネスではなくとも、ドローンを使う人ならばドローンライセンスを取得しておいたほうが便利です。
まとめ
ドローンタクシーは現在実地試験の段階に入っています。ドローンを車代わりにできる未来はそう遠くないでしょう。
しかし、日本においてはその限りではないと考えられます。ドローンに人が乗るという状況が法律において想定されていないため、法改正を待たなくてはドローンタクシーを運用することができないのです。
ドローンは現在ですら多くの産業で活躍しています。時間はかかるかもしれませんが、今後もドローンの市場は大きく拡大していくことでしょう。そんな拡大していくドローンビジネスに参入する際には、ドローンライセンスを取得しておくことをおすすめします。ドローンスクールを受講して、取得しておきましょう。
