2019.02.07(木)
ドローングラファーってどんな仕事?ドローン操縦士の需要と供給

ドローンを活用した仕事にはさまざまなものがあり、現在すでに農業や測量といった分野でドローンは活躍しています。そんなドローンを活用した仕事のひとつ、ドローングラファーというものをご存じでしょうか。あまり聞きなれないというかたもいらっしゃるかもしれません。
今回は、そんなドローングラファーについてご紹介していきます。どういった仕事なのか興味があるというかたは、ぜひご覧になってみてください。
ドローングラファーとは?操縦士との違い
数あるドローンの活用法のなかでも、とくに注目されているのがドローンによる空撮です。自由な高度から、自由な速度で撮影が可能なドローンの登場によって、ダイナミックな空撮映像を比較的簡単に作ることができるようになりました。
そんな空撮分野において、プロフェッショナルとして活躍しているのがドローングラファーです。ドローングラファーは空から写真を取るだけでなく、動画作成のさまざまな過程にかかわります。具体的には、どんな動画を作るのかという部分から、実際に動画を編集して公開するまでの流れをすべておこなうのです。
通常の操縦士でも、ドローン空撮は比較的簡単に可能です。しかし、編集やエンコードまでまかされることは、ほとんどないでしょう。ドローングラファーはまさに、ドローンを使った映像の専門家なのです。
ドローングラファーを目指すべき理由
ドローンの空撮分野で仕事をすることを考えている方は、ドローングラファーを目指すとよいのではないでしょうか。その理由は、単に空撮ができるだけでは、仕事があまりないおそれがあるからです。
じつは、 「ドローンが操縦できる」というスキル自体の需要はそこまで高くありません。なぜなら、空撮ができる程度にドローンを操縦できるドローン操縦者というのは意外と多く、需要に対して供給が十分にあるためです。
また、ドローンを操縦するのに特別な免許などは必要ありません。最近では空撮用のドローンも数十万円程度で手に入るようになってきました。つまり、ドローンの空撮分野というのは、参入障壁がかなり低い業界だといえるのです。そのため、単なるドローン操縦者は飽和状態になっています。
ドローン空撮の分野で需要を得るためには、操縦以上のスキルが必要になってくるといえるでしょう。ドローングラファーであれば、空撮の技術だけでなく動画作成の能力にも優れていることが証明できます。今後空撮分野に参入したい方は、ぜひドローングラファーを目指してみてはいかがでしょうか。
ドローングラファーの映像をみてみよう
では、実際にドローングラファーのかたが撮影した映像をみてみましょう。どの映像も、ドローンだからこそ撮れる絶景です。
・ドローン片手に世界一周新婚旅行 - 空飛ぶ絶景400日
ドローングラファーとして活動されているかたが、400日で48か国を回った新婚旅行のようすをドローンで撮影した映像をまとめたものです。
空撮技術はもちろんですが、動画編集の能力の高さもうかがえます。また、どこにでも簡単に持ち運ぶことができるという、ドローンの利点をよく活用した映像だともいえます。
・沖縄観光PV映像【北中城村 】
ドローングラファーによって撮られた映像は、地域振興のためのPR映像にも使われています。こちらは沖縄県北中城村のPV映像です。
この動画では上空からの撮影だけでなく、ドローンを自転車と並走させての撮影といった方法も使われています。ブレなく安定して移動できるドローンは、空撮だけでなく地上での撮影にも活用できるという、いい例といえるでしょう。
・Scotland in 8K !
こちらの映像は、スコットランドの風景をドローンによって撮影したものです。空撮技術や編集技術も素晴らしいのですが、その特徴はなんといっても映像の美しさです。
タイトルにもあるとおり、こちらの映像は8Kで撮影されたものです。ドローンのカメラというと、一般的なカメラよりも劣ったものを想像されるかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、このように美しい映像も撮影することも可能なのです。
ドローングラファーとして生きていくには
ドローングラファーがその仕事をするうえで、身につけるべき能力は少なくありません。まず、「どのような映像を撮るのか」という企画能力や、映像編集の能力といった、いわゆるクリエイターとしての能力は必須といえるでしょう。独立して仕事をするならば、打ち合わせや交渉の能力も必要になってきます。また、ドローンの操縦技術を身につけることも大切です。
操縦技術はどうしても独学で習得するのはむずかしくなってしまうので、ドローンスクールを受講することをおすすめします。ドローンスクールを受講することの利点としては、技術や知識以外にもドローンの認定資格を得られるというものがあります。
ドローンの資格は、自分の操縦技術を簡単に証明できるものとして活躍するでしょう。日本国内でドローンを飛ばす際に取る必要がある、国土交通省の許可を取得しやすくなるというメリットもあります。
まとめ
ドローングラファーは単なるドローン操縦者ではなく、映像を作り上げるクリエイターとしての側面も持っています。ドローンによる空撮が注目される現在、その需要も増えていくと考えられます。
ドローングラファーとして活動するためには、単にドローンが操縦できるというだけでは足りません。撮影する映像の内容を企画、撮影、編集するといった能力が必要になってきます。
もちろん、ドローンの操縦技術も必要です。こちらはドローンスクールを受講するなどして身につけるとよいでしょう。ドローンスクールでは、同時にドローンの資格を取得することもできるのでおすすめです。
