2019.02.07(木)
ドローンインストラクターってどんな仕事?平均年収や資格について

近ごろ、ドローンインストラクターの求人情報が見られるようになってきています。ドローンインストラクターは、ドローンスクール増加とともに需要が高まってきています。
では、ドローンインストラクターとして仕事をしていくためには、どのような勉強や資格が必要なのでしょうか。仕事内容や年収もあわせて、ご紹介します。
目次
ドローンインストラクターの仕事内容
ドローンインストラクターとは、ドローンの操縦技術や知識を教える人のことです。ドローンの離発着やホバリングなどの操縦技能、ドローンを安全に飛行させるための知識なども教えます。また、専門分野のドローンインストラクターであれば、専門的な技術指導もおこないます。
ドローンインストラクターは、一般的にはスクールで講師をすることが多いようです。ほかにも、個人や企業から依頼を受けて講習や技術指導をすることもあります。
ドローンインストラクターの平均年収
ドローンインストラクターの平均年収は、およそ340万円ほどです。もう少し詳しく見ていくと、ドローンスクールの講師として働くドローンインストラクターの年収は、およそ260万円から400万円ほどといわれています。
測量や保守点検といった分野のドローンインストラクターになると、およそ300万円から600万円ほどの年収となるようです。ドローンスクール講師より年収が高い傾向にあるのは、測量や保守点検分野ではドローンの需要が高いためかもしれません。
現在はまだドローン業界で働く人が少ないため、収入などのデータが少なく、ばらつきも多いようです。しかし、今後ドローンビジネスはより拡大していくと予想されています。ドローンのビジネス利用が増えれば、ドローンインストラクターの需要も高まっていくでしょう。

ドローンインストラクターに必要な資格
ドローンインストラクターとして働くためには、民間の認定資格をとっておくとよいでしょう。ドローンの公的資格はありませんが、技術や知識を証明する資格をとっておくことで、ドローンインストラクターとしての技能をアピールすることができます。
DJI CAMP インストラクター認定資格
DJI CAMP認定資格とは、DJI JAPAN社の主催するドローン操縦者育成プログラムを修了すると発行される資格です。DJI JAPAN社は、世界的なドローンメーカーであるDJI社の日本法人です。
DJI社は、世界でもトップクラスのシェアを誇るPhantom 4シリーズやMarvicシリーズなどを開発しています。DJI CAMPは、DJI社のドローンを使った操縦技能や取り扱いについての操縦者育成プログラムです。
DJI CAMP認定資格はDJIスペシャリスト、DJIインストラクター、DJIマスターという三つのレベルに分かれています。DJIインストラクターと、DJIマスターはDJIスペシャリストよりもレベルが高い認定資格です。DJIインストラクターになるためには、50時間以上の飛行経験とドローン飛行許可などの申請経験が要求されます。
ドローン操縦士回転翼3級 インストラクター資格認定制度
ドローン操縦士回転翼3級インストラクターは、DPA(ドローン操縦士協会)が発行する認定資格です。DPAの特徴は、実践的なドローン操縦技能をもった人材育成を重視している点です。
ドローン操縦士回転翼3級インストラクター資格をもっていれば、操縦技能に関しての信用をアピールできるでしょう。講習では座学などの講習も含まれます。
ドローンインストラクターになるための練習方法
ドローンインストラクターとして働くのであれば、人に教えられるだけの操縦技能を身につけておいたほうがよいでしょう。操縦技術を向上させるためには、小さくて安定させるのが難しいトイドローンで練習したり、ATTIモードで練習したりするのがおすすめです。
ATTIモードとは、ドローンの操作モードのひとつです。通常、ドローンは位置を一定に保ったり、障害物を検知すると止まったりしてくれるセンサーが働いています。さまざまなセンサーがすべてオンになっているモードをGPSモードといいます。ATTIモードはGPSモードとは逆に、大部分のセンサーがオフになった、手動で操作する部分が多いモードです。
ATTIモードでは、普段ならセンサーが自動で安定させてくれる部分も、自分で操作しなければなりません。操縦難易度は高くなりますが、ATTIモードでの操縦をマスターすれば、ドローン操縦技術はグンと上がるでしょう。
また、手動操作に慣れておけば、いざというときの対応にも役立ちます。GPSモードでドローンにトラブルがあった場合、ATTIモードに切り替えて操作できれば、事故を避けられる可能性が高くなります。インストラクター業務中に、ドローンのGPSモードが故障などしてしまった場合も、事故を防げるかもしれません。
また具体的な練習方法としては8の字飛行をおすすめします。技量の目安としては8の字飛行をそつなくこなす程度は必要になるようです。8の字飛行は、前後左右への移動が組み合わさった、難易度の高い操縦技能です。
ただし、屋外で練習する場合は、法律や規制に違反しないか十分注意してください。ドローンインストラクターには、法律や規制に関する知識も求められます。飛行練習以外にも、法規制や飛行許可に関する勉強もしておくとよいでしょう。

ドローンスクールにはインストラクター養成コースもある
ドローンスクールには、ドローンインストラクターの養成コースを受講できるところもあります。ドローンインストラクター養成コースでは、ドローンインストラクターになるためのカリキュラムが組まれています。
カリキュラムの内容にはインストラクターに必要な操縦技能の講習だけでなく、法規制や技術的な講義も含まれています。「早くドローンインストラクターとして仕事をしてみたい」と考えている人は、インストラクター養成コースに通ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
ドローンが普及していくにつれて、ドローンインストラクターの需要も高まるといわれています。実際に、ドローンスクールが増えてきている現在、ドローンインストラクターの求人も見られるようになってきています。
ドローンインストラクターとして仕事をしていくのであれば、早めに勉強を始め、インストラクターとして経験を積んでいったほうがよいでしょう。認定資格をもった経験豊富なインストラクターであれば、働く際に信用を得やすくなります。
ドローンインストラクターになるための勉強が個人では難しいという場合は、ドローンインストラクター養成コースのあるスクールに一度問い合わせてみるといいかもしれません。スクールを探すときは、サイトを調べたり、資料を請求したりして、コースやカリキュラムが自分の目的に合っているか確認しましょう。
