2019.01.30(水)
ドローンを紛失したらどうしたらいい?対処法と事前にできる紛失対策

最近ではドローンの低価格化が進み、個人で所有している人も少なくありません。ドローンを仕事に使っている人はもちろん、趣味としてドローンを所有している人もいるのではないでしょうか。
個人所有しているとこわいのが、ドローンの紛失です。ドローンには高価な機体も多いため、買いなおすのは困難です。
今回はドローンの紛失対策や、紛失してしまった際の対処法をご紹介していきたいと思います。現在ドローンを所有しているというかたはもちろん、ドローンの購入を検討しているという方もぜひご一読ください。
ドローンを紛失した際の対処方法
ドローンを紛失する原因としてもっとも多いのは、ドローンの操縦中に風に流されるなどなんらかの原因でドローンが操縦不能になってしまうことではないでしょうか。
ドローンが操縦不能におちいってしまったことでドローンを紛失してしまった場合は、まずドローンを紛失したと思われる土地の管理者と警察に連絡をしましょう。遺失届を提出しておけば、警察署に紛失していたドローンが持ち込まれた際にスムーズに受け取ることができます。
また、ドローンが保険に入っていた場合には保険会社にも連絡しておくとよいでしょう。ドローンは操縦不能になってしまうと、墜落して故障する可能性が高いからです。ドローンに関する保険にはラジコン保険というものがあります。ドローンを紛失してしまう前に、ぜひ加入を検討してみてください。

GPS搭載機種なら探し出せるかも
ドローンを紛失したときに、自分でできることは多くありません。通常の落とし物と同様に、警察に届け出るくらいしか対処法はないでしょう。しかし、探しているドローンにGPSが搭載されていた場合、ドローンを探し出せる可能性があります。
GPS機能のあるドローンでは、ドローン自体のフライトレコードが確認できる場合があるためです。もしフライトレコードを見ることができれば、ドローンの飛んだコースや最終墜落地点などがわかります。
しかし、GPS機能があるドローンならば必ず見つけられるというわけではありません。あくまでドローンの電源が切れるまでのデータであり、墜落後にドローンが移動してしまっていた場合は見つけるのは困難です。
また、見晴らしの悪いところに入り込んでしまった場合はGPSのデータ取得ができないおそれもあります。
過去のドローン紛失事例から学ぼう
ドローンを紛失しないためにはなにに気を付けたらいいのでしょうか。ここでは、ドローンを飛ばすときの注意点について説明していきます。
国土交通省に報告されている例に、土木事業などでドローンを用いていたときのドローン紛失があります。これらの事例では、高架下や高圧線の近くを飛ばしている際にドローンが操作不能になり紛失しています。
これは、高架や高圧線によってドローンに電波障害が起きたためであると考えられます。高圧電流が流れているような施設の近くでは、ドローンを飛ばさないようにしましょう。また、電波障害は近くにほかのドローンがあった場合にも発生することがあるので注意してください。
ほかに多い紛失事例が、ドローンが風に流されてしまうことです。強風の日にはドローンが風に流されてしまう危険性が高いので、ドローンを飛ばすのは避けたほうがよいでしょう。とくに地上に比べて上空は風が強いことが多いので、あまり高くドローンを飛ばすことはおすすめできません。
また、ドローンのバッテリー切れによって、操縦不能におちいってしまうケースも見られました。この場合ではGPS機能も働かないのでドローンの捜索も困難になってしまいます。常にバッテリー残量には気を配るようにしましょう。
バッテリー残量が減ってくると知らせてくれる機能を持ったドローンもあるため、心配だというかたはそういった機能のあるドローンを選ぶと無難です。
電波障害などがなくとも、ドローンが操縦可能距離以上に離れてしまうと操縦不能になってしまいます。ドローンを遠くに飛ばしすぎないよう注意が必要です。
ドローンの紛失をふせぐためには
ドローンを紛失してしまう原因としてもっとも多いのが、ドローンが操縦不能におちいってしまうことです。そのため、ドローンの操縦技術を高めることで、ドローンの紛失をある程度ふせぐことができるでしょう。また、GPSやバッテリーといったドローンの周辺機器についても知っておくことも大切です。
これらの知識は非常に多岐にわたってしまうので、独学で習得していくのはとても大変です。そこでおすすめなのが、ドローンスクールを受講することです。ドローンスクールとは、ドローンのメーカーなどが開講している民間機関です。
非常に多くのドローンスクールがあるので、自分にあったところを受講しましょう。ドローンスクールでは、ドローンに関する知識や操縦技術などを学ぶことができます。ドローンそのものの扱いだけでなく、ドローンに関する法規制やドローンの保険といった部分まで知ることができます。
また、独学にないドローンスクールの利点として、ドローンの認定資格を取得することができるという点が挙げられます。この認定資格は普通自動車免許のように持っていなければドローンを操縦してはいけないというものではありません。
しかし、自分の操縦技術の高さを簡単に証明することができるため、飛行許可の申請をするときに非常にスムーズに話をすすめることができます。ドローンの紛失をふせぐためにも、また、紛失したあとに正しい対処をするためにも、ドローンスクールを受講してしっかりとした知識と技術を身につけるとよいのではないでしょうか。

まとめ
ドローンを紛失してしまうと、できることはそれほど多くありません。まずは警察に遺失届を提出しましょう。また、GPS機能を搭載したドローンであれば、フライトレコーダーなどを利用して見つけることができるかもしれません。
なので、まずはドローンを紛失しないように気をつけることが大切です。高圧線などの近くではドローンが操縦不能になってしまう危険があるので、それらの場所の近くでドローンを飛ばすのは避けましょう。また、ドローンは風に弱いので、強風の日にドローンを飛ばしたり、上空高くドローンを上昇させたりすることも危険です。
ほかにもドローンを飛ばす際に気をつけることはたくさんあります。ドローンだけでなく、バッテリーなどの周辺機器についても知っておくとよいでしょう。
正しい知識や技術を身につけるためにも、ドローンスクールを受講することがおすすめです。まずは自分の能力をしっかりと高め、ドローンを紛失しないようにしましょう。
