2018.12.03(月)
コンパクトドローンってなに?おすすめ機種や飛行の注意点を解説!

テレビ番組や動画サイトで、ドローンで撮影されている風景映像を見かけることが多くなってきました。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。産業用からプライベート用のものまで、さまざまな種類のドローンがあります。
数多くあるドローンの種類に「コンパクトドローン」というものがあります。しかし、いきなりコンパクトドローンという言葉だけを聞いても、どんなドローンなのか分かりにくいと感じる方もいるのではないでしょうか。このコラムでは「コンパクトドローンってなに?」という疑問にについて、コンパクトドローンがどのようなときに使われているのか、またオススメの機体などをご紹介します。
目次
そもそもコンパクトドローンってなに?
ドローンはさまざまな大きさのものが販売されていますが、このうち趣味で使う小型のドローンが「コンパクトドローン」と呼ばれています。
コンパクトドローンは「ホビードローン」もしくは「トイドローン」と呼ばれることもあるため、コンパクトドローンとしての厳密な規定はありません。しかし一般的には、趣味で使うような小型のドローンをさします。
重さでいうと200g未満のドローンが、コンパクトドローンと呼ばれるでしょう。大きさは手のひらよりも小さいもの(ナノドローンと呼ばれたりもします)から手のひらよりも少し大きなものまで、幅広くあります。
「コンパクトドローンだと性能がたいしたことないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかしコンパクトドローンでも、搭載しているカメラは高画質であったり、目視できない場所に差し掛かったときの自動飛行機能があったりと、通常のドローンにも引けを取らない機能が搭載されているのです。

コンパクトドローンは練習に最適!メリットについて
コンパクトドローンは、200g以上の大型ドローンを飛ばす前の練習として購入する方が多いです。小さくて持ち運びがしやすいため、コンパクトドローンの使い勝手がいいと感じる方もいるのではないでしょうか。
また、コンパクトドローンは200g未満のものが多く、航空法の対象外となります。この航空法の対象外ということが、コンパクトドローンを持つ最大のメリットです。
200g以上の大型ドローンは、航空法の規制対象となるので飛行場所・飛ばし方で制限を受けます。自由に飛ばすためには、国土交通省へ許可申請をしなければいけません。
好きな場所で飛ばすための許可申請をする際は、ドローンの10時間以上の飛行実績が必要です。しかし大型のドローンでは、飛行実績のため飛行練習をしたくても許可がないと飛ばせない場所が多いので、練習場所を見つけるのがなかなか大変です。
そのような場合に、飛行実績のための練習機として、コンパクトドローンを購入する人が多いのです。ただし、航空法の対象外であるコンパクトドローンでも、空港周辺や150m以上の上空などでは飛ばすために許可申請が必要となるので注意してください。
おすすめのコンパクトドローン5選
コンパクトドローンは、小さくても通常のドローンのような高性能カメラなどを搭載しています。趣味で使うのであれば、十分な性能です。中には「練習機としてコンパクトドローンが欲しい!」と思っている方もいるかもしれません。そのような方に向けて、オススメのコンパクトドローンを5つご紹介します。
Ryze Tello

約80gという非常に小さなドローンです。手のひらからドローンをトスするだけで、ドローンが自動でホバリングする機能があり、ドローン初心者にもオススメです。
Holy Stone HS160

折りたたんで持ち運べるコンパクトドローンです。持ち運びが簡単なので、練習機以外としての用途でも幅広く使えるのではないでしょうか。
EACHINE E52

こちらも折りたたみができるドローンです。飛行速度が3段階から選択できるので、操縦技術に合わせて変更することができます。
Holy Stone HS220

プロペラガードがついているので、初心者でも安全に飛行させることができるドローンです。プロペラ部分についているアームは、折りたたんでも飛ばすことができます。
PARROT MAMBO FLY

こちらはドローンレースにも対応しているドローンです。別売りのカメラなどを取り付けることで、FPV機能を楽しむことができます。
屋外には不向き?コンパクトドローンの注意点
コンパクトドローンは練習機として使われますが、屋外の練習には注意が必要です。たとえば、屋外で飛行させると「風」の影響を受けます。強風にあおられるとドローンが操縦不能になり、墜落して故障してしまうおそれもあります。天候が悪い日には、コンパクトドローンの飛行は控えた方がよいでしょう。もしかしたら風によって飛ばされ、民家や人・ものへ衝突するかもしれません。
また、飛行させる場所にも注意しましょう。鉄塔や電波塔の近くでは、ドローンに問題が起きるおそれがあります。ドローンはプロポ(コントローラ)とのやり取りを無線電波でやり取りしています。鉄塔や電波塔の近くでは電波干渉を受けやすいため、突然操縦不可能になることも考えらえるのです。
コンパクトドローン卒業!本格的に飛ばすならスクールで学ぼう
コンパクトドローンの操縦に慣れてくると「もっと本格的な大型ドローンを飛ばしてみたい」という思いが生まれてくるでしょう。そうなると、今まで以上に操縦技術が必要となります。また200g以上のドローンを飛ばすことにもなると思うので、航空法などの知識もより必要です。
そのような場合は、ドローンスクールに通ってみるのもひとつの手です。ドローンスクールでは、操縦技術や航空法などのドローンに関する法律や知識などを学ぶことができます。
また、スクールによっては、許可申請のときに役立つ資格が取得できる場合もあるのです。許可申請の方法についても教えてもらえるので、本格的にドローン操縦士としてデビューをするのであれば通ってみてはいかがでしょうか。
本格的にドローンを飛ばしていくと、空撮にもどんどんこだわりだすでしょう。スクールでは操縦技術や知識だけでなく、空撮スキルも身につけられます。空撮専門のイベントをおこなっているスクールもあるので、一度探してみるのがオススメです。

まとめ
コンパクトドローンは200g未満の小さなものをさします。ときには「ホビードローン」や「トイドローン」と呼ばれています。航空法の対象外なので、大型ドローンの練習機として活用している人もいるのです。
ドローンデビューしたいという人にはコンパクトドローンがおすすめです。コンパクトドローンの購入ときに「どれを選べばいいのかわからない」という人は、コラムでご紹介したものから選ぶのもひとつの方法です。ぜひ参考にしてみてください。
「操縦に不安がある」「コンパクトドローンから本格的な大型ドローンに切り替える」という方は、ドローンスクールに通うのがおすすめです。スクールで技術や知識を身につけることで、さまざまなシチュエーションでもドローンを活用できるようになるでしょう。一度近くのスクールを検索してみてはいかがでしょうか。
