2018.07.24(火)
ドローンを飛ばすのに必要な許可や条件についてわかりやすく解説


ドローンは小型カメラが付いたラジコンのような機械です。手元のモニターで撮影した映像を確認しながら、自由に飛ばせるドローンにあこがれる方は多いことでしょう。
自分が鳥になって空を飛んでいるかのように撮影できるドローンは、YouTubeでも人気になりつつあります。
しかし、このドローン、どこでも自由に飛ばして撮影をしていいわけではありません。ドローンは誰でも飛ばすことができるものですが、飛ばしていい場所は限られています。
ドローンが落ちても事故にならない場所や、生活している人のプライバシーに関わらない場所を選んで飛ばすことが必要です。
今回はドローンを飛ばしていい場所と条件についてわかりやすく解説していきます。 もし、ドローンを飛ばしていけない条件に当てはまる場合は、ドローンの使用許可を取るようにしてください。
目次
ここは大丈夫?ドローンを飛ばしてはいけない6つの条件

ドローンを利用するときは、飛ばしても良い地域、高さ、時間帯に分けることができます。細かく規定がありますが、今回は大きく6つに分けてご紹介いたします。
① 空港の近くはダメ
空港から6キロ以内はドローンを飛ばしてはいけないことになっています。なぜなら、ローンが飛行機にぶつかる事故を防ぐためです。
② 米軍基地施設の近くはダメ
米軍基地の施設の近くもドローンを飛ばしてはいけないことになっています。ヘリや飛行機の着陸・離陸がとても多いからです。また、軍事施設では勝手に撮影すると困る秘密情報もあるためドローンを飛ばすと、スパイ容疑をかけられてしまうかもしれません。
③ 住宅地はダメ
ドローンは操縦が難しいので落ちたりぶつかったりしやすいものです。そのため、住宅地など人が多い地域では、安全のためにドローンを飛ばしてはいけないことになっています。ドローンが落ちたりぶつかったりして大きな事故が起こるのを防ぐためです。
④ 150メートル以上の高さはダメ
ドローンは飛行する高度が高くなるほど、操作がしづらくなります。そのため、地上から150メートル以上の飛行を禁止しています。
⑤ 夜飛ばしてはダメ
夜も許可なくドローンを飛ばしてはいけないことになっています。周りが暗い状態だと、ドローンが見えづらくなってしまうので落ちてたりぶつかったりする危険性が上がってしまうためです。また、ドローンは飛んでいるときの音が大きいので、夜飛ばすのは迷惑行為になるかもしれません。
⑥ お祭りなどのイベントごとはダメ
住宅地同様に人が多いところも、ドローンが墜落すると事故につながるため禁止されています。
上の6つの条件に一つでも当てはまる場合は、ドローンの使用許可を取って飛ばすようにしてください。
許可を取らなくてもドローンを飛ばせる条件を確認

ドローンを飛ばすためには「ドローンの使用許可」を絶対に取らなくてはいけないのかというと、必ずしもそうではありません。そこで「ドローンの使用許可」を取らなくても飛ばせる3つの条件をみていきましょう。
・人や物を避けられる広さがある
人や物を避けられるような場所では許可を取らなくてもよいことがあります。墜落してしまうことも考えると、約30メートル離せられるような場所が目安となります。
・ドローンが目視できる見通しの良い場所
ドローンを操作する際は常にドローンの状態を確認することが必要です。目視できる見通しの良い場所であれば、許可を取らなくても使用できることがあります。
・昼間であること
昼間などの明るい場所では許可を取らなくても、ドローンの使用ができます。
上の3つの条件がそろっていれば、ドローンの使用許可をとらなくても自由に飛ばすことができます。
許可さえとればこんな場所でもドローンが飛ばせます

許可がなくてもドローンを飛ばすことのできる条件を知ると「それじゃ、自分がとりたいものを撮影できない!」と思われるかもしれませんね。
でも、下の3つの条件であれば「ドローンの使用許可」を得ていれば大丈夫です。
① 夜飛ばしたいとき
景色撮影などで夜間にドローンを飛ばすためには、申請手続きを行い許可得ることで飛行ができます。② 見通しの悪い場所で飛ばしたいとき
見通しの悪い場所でドローンを飛ばしたいときは、ドローンの利用内容を申請することで飛行の許可をもらえることができます。③人や物が密集しているところで飛ばしたいとき
お祭りなどのイベントで人や物が密集している場所では使用禁止となっていますが、ドローンの使用許可を得ることで飛ばすことができます。自治体や地方航空局長に、ドローンの使用許可をもらいに行きましょう。
ドローン許可の取り方

ドローンの許可を得なければならない地域で使用する際は、国土交通省もしくは空港事務所に手続きしに行きます。
ドローンを使用する予定より早めに申請を済ませておきましょう。
申請はインターネットでできることもあります。申請内容によって郵送や手渡しでないと対応していない場合もあるため、確認しておきましょう。
申請方法は個別申請と包括申請の2種類があります。
・個別申請
ドローンを使用する日程が決まっているときに申請する方法です。
・包括申請
悪天候やドローンを使用日が変更になるときに申請する方法です。景色を撮影する際はこちらで申請する方が多いです。
国土交通省に申請できる内容
- ・人や物が密集している地域での飛行
- ・夜間飛行
- ・目視ができない見通しの悪い場所での飛行
上記は書類にて申請する必要があります。
空港事務所に申請できる内容
- ・空港周辺でドローンを使用するとき
- ・150メートル以上の高度で使用するとき
上記は直接問い合わせをしたあとに、書類を提出する必要があります。
ドローンの練習でみんなが使っている場所は?

ドローンの使用許可を取るときの書類には、実際にどれぐらいドローンを飛ばしたことがあるかなどを書く部分があります。申請をする前には、しっかりとドローンを飛ばす練習をして技術を磨いておかないと許可されないことがあります。
ドローンを安全に飛ばすことができる練習場所をご紹介します。
・屋内
屋内ではドローンの使用制限がありません。人が密集しているような場所でもドローンを使用することができます。人や物が密集している場所では、操作ミスで墜落しないように注意しましょう。
・山の中
山の中でもドローンは使用することができます。しかし、ドローンは地上から150メートル以下でしか飛ばすことができません。飛ばす際は高さを確認しておきましょう。
・海岸沿い
海岸沿いでドローンを飛ばす際は、近くに空港がないかを確認することや、海水浴で人が密集していないかを注意しておくことが大切です。また、許可を得ないと飛行できない海岸もありますので、事前に確認しておくのが良いでしょう。
・河川敷
人や物が密集してなく、適度な広さがある場所として河川敷も練習場所に最適です。しかし、河川敷でも許可を得ないといけない場所もあるため、こちらも事前に管理している地区に連絡しておきましょう。
・ドローン飛行場
ドローン飛行場とはドローンの練習のために作られた専用施設のことです。有料ではありますが、気兼ねなくドローンを飛ばすことができます。技術を磨くこともできるでしょう。
まとめ
ドローンを使用する際は、ドローンを飛ばしてはいけない禁止事項を頭に入れておくことが大切です。飛ばしてはいけない場所を避けて、ドローンで安全な飛行を楽しんでください。もしもドローンの飛行が禁止されている場所や条件に当てはまっているのに飛ばしてしまうと罰せられてしまうかもしれません。
夜飛ばしたい場合や、お祭りの様子が撮りたいという場合には、ドローンの使用許可を取るようにしましょう。
また、自分で調べてみてもドローンを飛ばしていいのか迷った場合は、自治体へ確認すると安心です。そのほか、地区にある航空局に確認をしても教えてもらえます。
