2018.09.14(金)
ドローンの「モード」ってなに?初めての方にもわかりやすく解説!

近年災害の現場などで活躍しており、今後さらなる活躍が期待されているドローンについて、皆さんはどれくらいご存じですか?ドローンには「モード」や「プロポ」など専門用語が多く、初めてドローンに触れる方は疑問に思うことも多いはずです。
そもそもドローンを操縦するには、それなりの知識や訓練が必要だといわれています。ドローンの知識や情報がゼロの状態で機体だけ購入してしまうと、もしかしたら日本では操縦できないかも……なんてこともありえます。
ここでは国別のモード別の違いや、モードに沿ったおすすめの操作方法などの基礎知識をまとめてご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
日本でつかっていいのは決まってる
ドローンはどこでも、どんな種類でも飛ばすことができるのでしょうか?近年では、インターネットを通じて、手軽に海外製の製品を入手することができるようになりました。
しかし、製造国によってつかえるドローンのモードは異なる場合がありますので、購入する際には注意が必要です。では、どんなドローンであれば日本でつかうことができるのでしょうか?
まずは、日本で使用可能なドローンとはどんな種類なのかをご紹介します。「プロポ」や「モード」という言葉をご存じでしょうか?ドローンを操縦するにあたって基礎中の基礎といえる知識です。
「プロポ」とは、「プロポーショナル・システム」といって、日本語にすると「比例制御」のことをいいます。つまり、リモコンのことです。
ただ、本来は「リモコン」とは呼ばないようなので、ドローンの“リモコン”のことは「プロポ」と呼ぶようにしましょう。
ドローンは無線通信で操作することになるので、電波法の規制がかかります。したがってプロポをつかうには、基本的に日本で使用を認められている技適マークの付いたプロポのみになります。
技適マークの付いていないプロポを使用している方は、免許を持っているか申請などをしていると考えられます。特にそういったことをおこなっていない方は、技適マークがあるかないかをしっかり確認するようにしてください。
とはいっても、日本向けに発売されているプロポはちゃんと技適マークが付いていることがほとんどですので安心できるでしょう。しかし、海外メーカーのものだと日本と無線が異なることもありますので、技適マークのないプロポも存在します。
今はインターネットで手軽に海外製のものも手に入れることができるので、安価だからという理由だけで購入してしまうと、日本では使用できない可能性があります。
購入する際には、日本でも使用可能なドローンなのか確認をすることをおすすめします。万が一技適マークのないプロポを使用していた場合、使用者の全責任になりえますので十分に気をつけてください。

日本仕様はモード1。
ドローンに「モード」というものがあるのをご存じでしょうか?モードには1~4まであるのですが、それぞれのモードによって、プロポのスティックを動かしたときのドローンの動きが違います。
基本的に、主流となっているのはモード1と2です。ここではモード1~4までの特徴を紹介していきます。
モード1と4の操作方法
日本ではもっとも基本的だとされている操作のモードです。
モード1
右スティックの上下は上昇下降 左右は左右の移動
左スティックの上下は前進後退 左右は左周り右周り
モード4
モード4は、モード1のスティック操作を左右入れ替えたモードですので、左利き用として搭載されているようですが、使用するのはまれだといわれています。

モード2は??
モード2と3の操作方法
世界のドローンをつかおうと思うと、モード2の操作方法を身につけるのがいいかもしれません。なぜならモード2はワールド・スタンダードといって、日本以外では標準的なドローンの操作モードだからです。
モード2
右スティックの上下は前進後退 左右は左右の移動
左スティックの上下は上昇下降 左右は左回り右回り
モード3もモード4同様、モード2のスティック操作を左右入れ替えたモードです。こちらも左利き用として搭載されているようですが、世界でも使用するのはまれだといわれています。
どっちがおすすめなの?
日本のみで操作するのであれば、ドローンのモードは1がおすすめです。モード1は、日本ではもっとも主流な操作方法です。
国内のラジコン操作に長けている方は、このモード1で操作する方が多いといわれています。これから教室などに通われるのであれば、経験者が多いモード1で学ぶのがおすすめだといえます。
しかし世界中のドローンを操作したいとなると、モード2がおすすめです。さらに、独学でドローンを学んでいこうという方には特にこのモード2をおすすめできます。なぜならモード2は、実はテレビゲームなどの十字キー操作に感覚が似ているため、身体で理解しやすいからです。
モード2は、前後と左右に移動できるスティックが右に、上下と左右回転できるスティックが左となっているため、非常に感覚的に操作しやすいといえます。また、モード2は実機であるヘリコプターや飛行機などと操作が非常に似ていることも利点のひとつだといえます。大型の航空機の操作は、現時点でのベストな方法が採用されています。
つまり、モード2は現時点でのベストな操縦モードだと考えられるのです。今後、飛行機やヘリコプターなどのパイロットになりたい方やドローン初心者の方にも、おすすめできるモードは「モード2」です。
もちろんそうでない方も、海外製のものは基本モード2での操作になりますので、モード1のみ操縦できるより、モード2も操縦できる方がドローンの選択肢も広がるのではないでしょうか。

まとめ
ここではドローンにモードがあることなど、ドローンの基本情報についてご紹介してきました。ドローンに4種類ものモードがあることや、一口にドローンといってもどれでも日本国内で操縦できるわけではないことなどに、おどろいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
これから先、ドローンが活躍していくのはほぼ間違いないと想像できます。今までにはなかった、ドローンのプロが誕生するということもあるのではないでしょうか。未来のことを視野に入れて、今からドローンをマスターしておくのも手かもしれませんね。
