2018.09.06(木)
ドローンのプロポってなに?快適に操作するために必要なこととは

ドローンはドローンだけでは、自由に飛ばすことはできません。しかし、ドローンにはプロポと呼ばれるものがセットで必要になるからです。プロポとだけきくと、なんのことなのかわかりませんよね。
このコラムではプロポとはなにか、ドローン購入のさいに注意する点など、ドローン操縦前の段階から、実際に操縦するさいの注意点までをご紹介していきます。
ドローンの操作に必要?
ドローン操作にはプロポがかかせません。プロポとは、ドローンを操作するときに使う、送信機・コントローラーのことを指します。プロポーショナル(比例)・システムを略したもので、入力に比例して機体が動くことから名づけられました。日本のドローン業界での独特な呼びかたになります。
海外ではプロポとは呼ばれず、Transmitter(送信機)や略称としてTxと呼ばれているようです。
ドローンのプロポは、スマートフォンのアプリを利用できるものも増えているようです。その場合には、スマートフォンとドローンを、Wi-Fiでつないで操作します。

プロポにも種類がある!
ドローンのプロポには大きくわけて、スティックタイプとホイラータイプの2種類あります。
スティックタイプ
ラジコンヘリや、ラジコン飛行機で主に使われているタイプです。スティックが左右に2つあり、左右の手でそれぞれ操作します。ドローンのプロポとして多く採用されているようです。
スティックタイプの操作方法は、モードと呼ばれる操作方法が2つあります。これにより左右のスティックが担当する動きが変化するのです。ゲームでコントローラーのキーコンフィグ設定が2つあるようなものです。
日本国内においては、ラジコンヘリなどではモード1と呼ばれる操作方法を採用していることが多くあります。しかし、ドローンのプロポでは、モード2が採用されていることが多いので、自分にあったモードにしましょう。
縦方向横方向の操作が、それぞれのスティックでできるため、操縦の自由度が高くなります。モードにより、同じスティック操作でも、動きが変化します。
スマートフォンのアプリでプロポの役割を果たす場合には、スティックタイプのものになるようです。
ホイラータイプ
ラジコンカーに使用されているタイプです。トリガーと呼ばれる引き金のようなレバーを引くことでアクセルを、ホイールを回転させることでハンドルを操作します。
車の運転と似た感覚で操作できるため、ラジコンカーでは圧倒的なシェアをほこります。しかし、上下左右の立体的な動きをするドローンでは、操作軸が少ないため基本的には使用されていません。

技適マークが重要!
ドローンのプロポからは、ドローンを操縦するために無線が使われています。無線には技適マークという規格があり、技適マークがついていないプロポを日本国内で使用するのは電波法違反になってしまいます。
技適マークは、電波法で定められた技術基準に適合している無線機であることを証明するマークです。技適マークがついていないプロポを使ってしまうと、電波法に違反してしまうおそれがあります。
国内向けに販売されているプロポを購入する場合には、基本的には技適マークがついています。しかし、並行輸入や個人輸入で購入した場合には、技適マークがついていないことがあります。そのため、海外メーカーのプロポを購入する場合には、技適マークをよく確認する必要があります。
プロポは電波に注意しよう
ドローンは、電波を飛ばしてコントロールします。使われる周波数帯は73MHz帯、920MHz帯、2.4GHz帯、5.7GHz帯があります。このうち、5.7GHz帯は海外メーカーのプロポでよく使用されている周波数帯です。
しかし、現在の日本では、5.7GHz帯での屋外利用は規制されているため、電波法違反になってしまいますので、避けるようにしましょう。
また、日本では5.7GHz帯が利用できないため、ドローンのプロポは2.4GHz帯の電波が使われていることが多いようです。Wi-Fi接続には5.7GHz帯もありますが、電波法違反になってしまいますので、Wi-Fi接続でドローンを操作する場合には2.4GHz帯の電波を利用しましょう。
2.4GHz帯は、BluetoothやWi-Fi、コードレス電話や電子レンジなども使用しています。そのために、ドローンのプロポから発信された電波が干渉されてしまい、墜落の危険性がでてくるので注意が必要です。
ほかにもドローンからプロポまでの間に障害物がある場合、ドローンがロストしてしまう危険があります。ドローンが墜落してしまったときに、すばやく対応するためにも、目視で確認できる範囲で操縦するようにしましょう。

まとめ
ドローンのプロポは、操作方法から2種類のプロポにわけられます。多くはスティックタイプで、主流になっています。
日本では電波法により、技適マークがついていることが必要になります。しかし、海外メーカーにプロポを輸入購入する場合には技適マークがついてないだけでなく、電波にも注意が必要になります。
ドローンを操縦する場合には、電波の障害になるものがないか確認しなければ事故につながるおそれもあります。また、混線にも注意して、近くに同じ周波数帯を使用する機器がないか、測定器などで確認することも大切です。目視でドローンを確認して、大きな事故を防ぎましょう。
